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深部感覚障害

お役立ち情報2021.5.27

こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

 

前回は「表在感覚障害」についてお伝えしました。

今回は「深部感覚障害」についてお伝えします。

 

深部感覚とは

深部感覚とは、関節の角度や筋肉の伸び具合、振動など、自身の身体の位置や運動方向を感知します。

ちなみに表在感覚は、主に皮膚からの感覚で触覚や温度などを感知します。

以前の記事に詳細は記載しています。

感覚について

 

深部感覚が障害されると

深部感覚が障害されてしまいますと「動いている感じがしない」「自分の腕がどこにあるのか見ないとわからない」といった事が生じやすいです。

目で見れば大丈夫と思われる方もいらっしゃいますが、何気なく動作を行う際に腕や足を忘れてしまい、偏った動作になり、関節や筋肉に負担がかかってしまう。もしくは下敷きになってしまったり、挟まってしまうということも珍しくありません。

予防としては、「感覚が曖昧な腕もしくは足を気にする癖をつける。または、腕や足を保護する動作も一連の動きとして覚える(寝返りの時に腕を抱えるようにする)」といった事が挙げられます。

また、リハビリにおいては「筋肉や関節がどのように動いているかを再認識してもらい、その感覚刺激を基に自身で動かして、動かし方をもう一度覚える」ということが、とても重要になります。

深部感覚が生じてしまうと、「どのように動いているか」という事が曖昧になってしまい、動かし方がわからない、もしくは動かす程度(力や可動範囲)が曖昧となってしまいます。そうなると、「与えられた感覚刺激を基に自身でも動かす」といったことが困難となり、動作時にこわばりが強まってしまったり、粗大筋での活動が優位となり円滑な動作の改善の阻害となってしまいます。

その際には、目で見て「動かされている」と「動かしている」を少しずつ結び付けたり、他の感覚(触覚など)を目印に動きの指標とする練習、といった目と手がお互いに調節し合いながら動かせるようにすることがセオリーとなります。徐々に慣れてきたら閉眼にて自身の動きがイメージできるように、視覚による代償を減らしていき、自然と障害が生じている部位が動くようにもしくは保護できるようにすることが大切です。

〇関連動画

感覚障害を呈した患者様の上肢・手指操作の変化動画

 

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