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感覚障害について②
お知らせ2021.3.3
こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
前回は「感覚とは」についてお伝えしました。→https://nousapo.com/useful/793/
今回は「なぜ感覚障害が起きるのか」についてお伝えいたします。
- なぜ感覚障害が起こるのか
「皮膚や筋肉、関節などの刺激情報→脊髄→延髄・中脳→視床→大脳」と大まかな流れで情報が伝達されます。
そこの経路で何かしらの障害が起こることで、「感覚障害」が生じます。
※https://physioapproach.com/spinothalamic-tract.htmlより引用
例えば・・・
・火傷で皮膚が損傷をしてしまいますと、刺激情報が受け取れずに触られる感じが曖昧になります。
・脊髄損傷になると損傷した脊髄の部位より上に刺激情報を送れないため、障害部位よりも下の部位に感覚障害が生じる。
・脳梗塞になり脳内の神経経路が損傷すると、その経路を司っている感覚が障害されます。
・・・・・など。
- どの様に感覚情報が処理されるか
「筋肉や皮膚(感覚受容器)→脊髄→脳」へと感覚情報が送られ、脳内でその情報を統合して・分析します。
分析した情報を基に、過去の経験から適切な運動へ移行できます。
詳しくは前のブログに掲載しております。→https://nousapo.com/useful/701/
また、「視床→大脳皮質(体性感覚野)」へ感覚情報が伝達される際に、手や足などで司っている場所が異なります。
そのため、障害部位の大きさや場所によって、腕だけに痺れが出たり、足先だけ痺れが出たりといったように感覚障害が生じます。
※カチューシャをするような感じで輪切りになっている画像です。
では、脊髄の場合は・・・
触覚や痛覚などの感覚の種類によっても辿る経路が異なります。(脊髄や延髄で神経が交叉します・・・右側→左側、右側←左側)
なので、、、
例えば脊髄が事故などで半分だけ損傷してしまうと、
・障害された側では深部感覚の消失、触圧覚の低下、 運動麻痺
・障害部位の反対側では温痛覚の消失、触圧覚の低下
といったように各神経が脳へ伝達できず、左右で異なった症状が生じます。
大まかにこの様な形になります。
感覚障害は高次脳機能障害と同じで、目に見えにくい症状です。
なので、どの感覚に障害が出て、障害の種類はどのようなものかなど、細かく把握する事が大切です。
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