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どのように片麻痺の腕や足が動くようになるか

お役立ち情報2021.6.16

こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

 

今回は「脳神経の回復メカニズム」についてお伝えいたします。

 

なぜ運動麻痺が起こるのか

そもそも脳梗塞や脳出血を発症することで運動麻痺が引き起こされるか、と疑問に思われる方は少なくないと思います。

脳梗塞になると脳血管が詰まり、脳細胞に酸素や栄養が届かず、運動を司っている神経細胞が壊死することで運動麻痺が生じます。

脳出血は血液により脳の運動細胞などの周囲の組織が圧迫され、壊死することで運動麻痺生じます。

おおまかな感覚→運動の神経の流れは以前の記事に掲載していますので、ご覧くださいませ。

↓↓↓↓↓↓↓

脳の機能(高次脳機能)

 

障害された神経回路をどのように改善するか

障害された脳神経回路を修復するといった考えよりも「脳の可塑性」に着目したアプローチが主流です。

脳の可塑性とは・・・

大まかに言うと「損傷された神経細胞を、損傷されていない神経細胞が変化して代替わり(代償)する」ということです。

 

例えば

指の運動を司る神経回路が障害されてしまった場合に、指の適切な感覚入力や動作練習による学習と運動記憶を促す事で、手首の運動を司る神経回路が指の神経回路に結合し、指の運動が生じる。

といった感じです。

 

また、可塑性は脳疾患に限らず楽器演奏やスポーツといった新しいことに取り組み練習することで、そこの脳領域が広がり活性化されることも言います。

片麻痺などの脳疾患に対するアプローチ時に大切なのは、「対象者が動かしたい動作を阻害せずに誘導すること」「動きに伴う感覚(筋肉の伸縮や関節圧など)を認識すること」「動きにおける目標物や床や椅子などの外部環境に適応すること」が主です。

片麻痺の方の多くは、麻痺側上肢や下肢などの動かし方が分からなくなり、粗大筋で無理やり動かしたりと適切な動作の戦略立てが破綻してしまいます。

そのため、まずは「自身の姿勢の認識、動きやすい姿勢のとりかた」「腕や足などの動かし方、動くという感覚を掴む」ことが大切です。

そこで得た感覚を過剰な動きにならないように誘導してもらい、自身の身体に再現させることで、動作に結び付けられます。

結びついた動作をあらゆる場面(立位か座位か、屋外か屋内か、どのような物を扱うか、など)で、適切に行えて来ることで日常生活でも出来るようになります。

 

 

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