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感覚障害(表在感覚①)
お役立ち情報2021.4.7
こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
前回は「なぜ感覚障害が起きるのか」についてお伝えしました。
今回はより細かく「表在感覚障害❶」についてお伝えいたします。
- 表在感覚とは
触覚、圧覚、温度覚、痛覚といった、皮膚の感覚受容器から入力された刺激情報が脳で処理されます。
詳しくは前のブログに細かく記載しておりますので、ご覧ください。
→https://nousapo.com/useful/793/
※前回お伝えし忘れていました。
感覚が処理される過程として「感覚→知覚→認知」があります。
・感覚・・・皮膚などの感覚受容器に刺激が入ること。
・知覚・・・刺激が具体的にどういった刺激なのか(空間や時間的な変化)。
・認知・・・刺激を今までの経験や知識から照合して、その刺激が何なのかを分析する。
といった流れで処理されます。
〇触覚と圧覚が障害されてしまうと、
物を持っていても力の入れ具合が曖昧となってしまい、物を落としそうな感じになり、過剰に握りこんでしまいます。
片麻痺を呈している方は、力を入れることが大変な方もいらっしゃいますが、脱力をすることも苦手とする方も多くいらっしゃいます。
そうなると、特に大きい筋肉でのこわばりが強くなり、繊細な動きが得意な小さい筋肉の動きが阻害されてしまい、柔軟かつ円滑な手の動きが難しくなってしまいます。
また、手のこわばりが強くなってしまいますと、「こわばる感覚」が強くなってしまい、「触覚」や「圧覚」に集中できず、また過剰に握りこんでしまうといったスパイラルに陥てしまいがちです。
なので、
・こわばりそのものを無くす脱力の仕方の指導・誘導
・物品や環境の構成要素にて再認識(材質、重さ、固さなど)
・物品の扱い方(適切な力加減、物品の特徴の把握など)
・・・などなど。
上記を通じて、「どう感じて」「どのように扱うか」「どのように変化するか(形状など)」など、再度認識して動作へ移行する事が大切です。
また、視覚などの他の感覚と統合することで、
触れる前に「重さ」「材質」「硬さ」などの目標物の要素を予想し、その目標物をどのように扱って目的を達成するかの段取りを無意識でとっています。
例として、
「空箱をいかにも重そうに持とうとする人を見て、中身を知らない人が持ち上げると、予想よりも軽すぎて尻もちをつく」
といった実験?もあります。
「他感覚での予想と動作の準備→実際に触れて再確認→目標に向かって行動」と大まかな流れを無意識で行っています。
なので、感覚そのものへのアプローチも大切ですが、行動する前に意識して目標物の持つ要素やどのように行動するかについて確認することも大事になります。
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