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調理訓練実施しました。
お役立ち情報2021.9.10
こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、調理訓練を実施しましたので、ご紹介したいと思います。
〇御利用者様の紹介
・40歳代 ・女性 ・左利き
・2020年3月下旬に脳梗塞を発症し、右片麻痺を呈す。
・2020年10月に当センターに通い始める。
〇御利用者様の目標
・家事ができるようになりたい(特に料理)
〇御利用者様の経過
介入当初はT字杖を用いた歩行は出来ましたが基本的には車椅子での移動が中心で、痙縮が強く、上肢と手指ともに伸展が困難な状態でした。また、感覚鈍麻も軽度あり、足底への感覚鈍麻がありました。
・5回目:5m歩行 17秒34
→20回目:5m歩行 7秒68
・5回目:屋内T字杖接触介助レベル
→20回目:屋外T字杖見守りレベル
→30回目:買い物で30~40分ほどT字杖歩行可能
・5回目:上肢と手指の脱力が随意的に出来て来たが、伸展運動が困難
→20回目:随意的に肘伸展が可能となり、麻痺側大腿部が触れる(座位)
体幹前傾を用いずにテーブルに拳が置ける(座位)
→30回目:前腕回内にて手指伸展が生じ、テーブルへ麻痺側手掌面が置ける(座位)
→40回目:テーブルにペットボトルを麻痺側手で押し付け、反対手でキャップが開けられる。
→50回目:麻痺手で食材を押さえ、反対側で切る。
上肢下肢ともに筋緊張が高く、屈筋と伸筋のコントロールがとても苦手な印象でした。また、麻痺側の腹筋群と股関節内転筋群の伸張が乏しく、胸郭と肩甲骨の協調動作や骨盤操作が難しい状態でした。
そのため麻痺側肩甲骨の安定性が乏しく、屈筋パターンが強まり、テーブルへ手を置くといった伸展動作が困難でした。
なので、体幹の伸張性と四肢近位部での安定性と、四肢屈筋と伸筋のコントロールを促すことで、徐々に上肢の伸展が生じ、肩甲骨が安定することで肩甲骨と肩関節、肘関節、手関節の分離運動が生じてきました。
そのためテーブルへ手掌面を置いて、物を押し付ける動作まで至りました。
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