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運動神経について

お役立ち情報2021.7.12

こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

 

前回は「おおまかな片麻痺の改善」についてお伝えしました。

今回は「運動神経」についてお伝えします。

 

運動神経とは

脳→脊髄→骨格筋や内臓筋へ、運動の指令を送る神経系の総称をいいます。

脳から脊髄の神経系を「中枢神経」、脊髄から筋肉にかけてを「末梢神経」と括られています。今回は中枢神経系についてお伝えします。

 

以前、感覚~運動にかけての神経伝達の流れをさっくりと記載したブログもありますのでご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓

脳の機能(高次脳機能)

 

運動神経(運動性伝導路)の種類

ヒトは脳からの指令により、複雑な動きを手や足を協調しながら目的に沿って行っています。

その動きを実現するためには、姿勢コントロールと運動コントロールがバランスよく連携する必要が有ります。

「腹内側系」→脊髄の前索や前側索を通る。

  姿勢筋緊張の調整、体幹筋や肩甲帯や骨盤といった四肢近位部の筋肉の調整。安定性のシステム。

「背外側系」→脊髄の背側索を通る。

  四肢の運動の調節や手足の巧緻運動。運動のシステム。

※脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ基礎編/運動と医学の出版社/古澤正道 高橋幸治・著 より引用

 

上記の各神経伝導路は種類が多いため、次回あたりで紹介させて頂きます。

 

 

姿勢と運動の関係性

両手でバンザイをする時に両手だけで動作を行っているのでしょうか?

クレーン車で鉄柱を運搬する際に車体部分、いわゆるアームを支えている部分がフニャフニャしていたら100㎏近い物を運搬できますでしょうか?

おそらく難しいと思いますし、そもそもアームも持ち上がらないと思います。

ヒトも同じような感じで動作を行う前に、予測される姿勢に対して姿勢筋が先行して調節されます。

そのため、両手を振り回したり、何か物を振り回しても、姿勢を崩すことなく動作が行えます。

 

このことを「先行性姿勢調節機能(APAs)」といいます。

APAsをさらに分けると

運動前に姿勢や重心を予想して、運動を安定させるための姿勢調節機能「準備的先行性姿勢調節機能(pAPA)

運動が開始されて、変化される姿勢や重心を随伴して誘導する姿勢調節機能「随伴的先行性姿勢調節機能(aAPA)

となります。

このことから、麻痺をした腕や足に対してアプローチをすることは大切ですが、

支えとなる体幹や肩甲帯、骨盤帯にアプローチをすることも腕や足を動かすためにとても大切です。

 

 

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