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運動神経の種類と役割①
お役立ち情報2021.7.29
こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
前回は「運動神経とは」「姿勢と運動の関係性」についてお伝えしました。
今回は「運動神経(運動性伝導路)の種類と役割」についてお伝えします。
少し専門的な話になるかと思われますが、最後までご覧いただけますと幸いです。
前回の記事は
運動神経について
になります。合わせてご覧くださいませ。
〇運動性伝導路の種類
前回でもお伝えしましたが、
・「腹内側系」→脊髄の前索や前側索を通る。
姿勢筋緊張の調整、体幹筋や肩甲帯や骨盤といった四肢近位部の筋肉の調整。安定性のシステム。
・「背外側系」→脊髄の背側索を通る。
四肢の運動の調節や手足の巧緻運動。運動のシステム。
の二つに分かれてカテゴリー化されています。
※脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ基礎編/運動と医学の出版社/古澤正道 高橋幸治・著 より引用
〇腹内側系
・橋網様体脊髄路・・・橋から網様体にかけて神経線維の80%が同側、20%が反対側へ下行する。
→肩甲帯・体幹・骨盤の姿勢制御および姿勢筋の基礎的調整
→歩行の自動制御(リズム調整)・・・セントラルパターンジェネレータ(中枢性パターン発生器)
→上肢操作や眼球運動などに伴う胸郭の分節運動
橋網様体脊髄路は姿勢変化における腹筋群のコントロールを中心に行っています。
そのため、その経路が損傷されてしまうと体幹や四肢近位部が弛緩がみられ、姿勢保持が困難となります。
また、神経線維のほとんどが同側へ下行しています。そのため麻痺側へのアプローチだけでなく、体幹周囲での姿勢制御(コア・コントロール)に問題が生じている際には、非麻痺側への評価も必要となります。
・延髄網様体脊髄路・・・網様体から両方へ下行しているが、同側のほうが比率が多い。
→四肢の近位部の安定性に関与しており、腕を伸ばす動作(リーチ動作)の調節をしている。
→歩行におけるセントラルパターンジェネレータに関与している。
→嚥下運動や発汗、呼吸の調節の働きもしている。
→手関節屈筋と指、母指球筋を支配している。
※脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ基礎編/運動と医学の出版社/古澤正道 高橋幸治・著 より引用
次回は、更に下降する神経系についてお伝えいたします。
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運動神経について
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