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脳梗塞後遺症上肢片麻痺に対する鍼治療
お役立ち情報2020.6.24
こんにちわ。
いつもご覧いただきありがとうございます。
本日は『脳梗塞後遺症上肢片麻痺に対する鍼治療』についてお伝えできればと思います。
プロローグ
一般的に下肢の麻痺に比べ上肢の麻痺の方が厄介で改善しづらい傾向にあり、様々な問題を抱えたまま、不自由な生活を強いられている方が沢山いらっしゃると思います。
そうして、脳梗塞に罹患した方が最も苦慮するのが、時間の経過とともに出現する上腕二頭筋の過剰な収縮(痙縮)です。
痙縮が激しくなると肘関節が強く屈曲して固まり、手の指も握りしめたままで開閉出来なくなります。この時の症状としては、肩関節の痛み、指先の痺れ、違和感等です。
以上のように痙性が発生し、肩関節から指先まで固まってしまう麻痺のタイプが有る一方で、関節や筋肉に全く力が入らず、手指の関節だけが屈曲したままの弛緩性麻痺の状態になってしまう方もいます。
どの様な後遺症にせよ、発症後可及的速やかにリハビリや鍼灸を開始した方が機能回復を明らかに早まります。
それでは、以下に脳梗塞後のステージ別に鍼灸のアプローチ方法をご紹介いたします。
1.急性期の鍼灸
ベッド上での体位変換に伴う疼痛緩和や廃用性症候群の早期予防の為、固くなっている筋肉に鍼を刺入して、筋膜や筋肉の緊張を緩和する。
なるべく早く離床し、歩行訓練等のリハビリに移行出来る様に鍼灸を取り入れ体調を整える。
急性期の段階で低周波通電を利用し、脳に強い刺激を与える事は功を奏する場合もあるが、リスクも考慮しなくてはいけないので利用者の体調と相談しながら行う。
長時間の臥床による筋力低下と関節硬直を防止する事を目標として取り組む。
2.回復期の鍼灸
上肢の場合、肩周辺から肘、指先にかけての関節、筋肉のこわばり解消や装具を着用しながらのリハビリで生じる痛み、違和感を和らげる。
また、健常側に偏りがちな負荷をバランス良く分散出来る様にする為、麻痺側の筋線維に対しても鍼を刺入し血流を再開させる。
上肢の筋肉の中で特に機能低下が著しい部位に対しては、ピンポイントで鍼低周波通電を行います。
回復期においては、強い刺激を脳にフィードバックし、残存機能の活性化を意図したアプローチを積極的に進める。
この時期のリハビリが今後のQOLを大きく左右する事を念頭に置いて、鍼灸が利用者の方の要望に応えられるよう取り組む。
3.維持期の鍼灸
利用者の方がご自宅でのAⅮⅬをスムーズに行えるようにとの観点から鍼灸を行います。
発症から時間が経過すると共に肩関節の腱板が萎縮し、上腕骨が亜脱臼を起こす可能性があることに留意しながら鍼灸を行う。また、上腕二頭筋の痙縮が亢進している場合にはその拮抗筋である上腕三頭筋に対して鍼刺激を与え、相反性抑制反射を利用した上腕二頭筋の緊張緩和を行う。
また、脳梗塞後遺症のみならず、普段から気になっている体の不調にもアプローチしてなるべく全体的な機能の低下を防止するよう鍼灸の側面からサポートして行く。
鍼灸での対応が難しい強度な痙縮や弛緩性麻痺に対しても、あきらめずに繰り返し取り組んでいく。
そうした根気強い鍼灸ケアを継続する事により、体の末端までの血流が保持され筋線維が萎縮せずに済むと考えられます。
エピローグ
上肢の片麻痺、特に利き手に発症した場合の不自由さは、想像を絶する辛さがあるものと思われます。当施設では、そういった方々の為に鍼灸師と理学療法士がそれぞれの特性を活かしながら、利用者の方の実情を鑑みながらお一人お一人に最適な完全オ一ダーメイドのプランを提供し本当にご納得して頂いたうえで、契約をお願いしています。
発症してから長い時間が経過し、もうこれ以上良くならないとリハビリに対しての意欲が無くなってきてしまっている方もおられるかとは思いますが、本当に諦めてしまう前に当施設の体験プラン(カウンセリングと鍼灸、リハビリ其々1時間)を是非一度お試し下さい。体験された方はきっと、新たなモチベーションが湧き上がって来るものと思われます。
鍼灸とリハビリによるシナジー効果は、脳梗塞後遺症でお悩みの多くの方々に大きな希望と今まで以上の可能性をもたらしてくれるものと信じてやみません。
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脳梗塞への鍼灸とは
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