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シリーズ漢方薬②「漢方薬の誤解」
お役立ち情報2020.1.29
漢方薬、と聞いてどんなイメージをお持ちですか?
苦い?くさい?効かない?副作用がない?
良いイメージや悪いイメージどちらもあるのではないのでしょうか?
ですが、大昔から、科学が発達した今の今まで、私達人間はなぜ手放さなかったのでしょう。
そこには、信頼のおける何かがあるに違いないのです。
そんな漢方薬の不思議と正しい付き合い方をシリーズでお伝えします。
*当センターには薬剤師はおりません。あくまで鍼灸師の東洋医学知識によるものです。
シリーズ漢方薬①では「漢方薬の種類と飲み方の基本」をご紹介しました。
②では「漢方薬の誤解」について解説します。
漢方薬には副作用がない?
多くの方が誤解しているのは「漢方薬は副作用がない」という神話のような話です。
では、そもそも副作用とはなんでしょう。
薬を含め、全て医学は作用と副作用の両輪で成り立っています。
作用(効き目)と副作用(悪影響)とを天秤にかけて、作用の方が大事だ、と判断されると、初めて治療となるのです。
皆さんが病院で受ける治療、飲む薬、全てが身体に良い物だけで構成されているわけではありません。
身体にどんな作用があるか、その作用が良く働けば「作用」、悪く働けば「副作用」と呼ばれるのです。
それは漢方薬でも同じです。
自然由来の物でできているから全て安全とか副作用がない、というのは間違いです。
漢方薬は自然由来です。
ですが、原料となる生薬の薬理作用については科学的に研究され、立証されています。
なので、「誰がどのくらい飲んでも害がない」ということはありません。
妊婦さんは飲んではいけない、などの禁忌薬もちゃんとあります。
持病がある方や何か心配な事があれば、お医者さんや薬剤師さんと相談の上服用しましょう。
漢方薬は効き目が弱くて全然効かない!
良く聞く声ですね。なぜそのように誤解されてしまったのでしょうか。
漢方薬は「病気」に対して処方されるのではなく、「証」に対して処方するものです。
「証」とは簡単に言うと「体質」とか「体の状態」です。
証と漢方薬があっていないと、効き目が表れにくいのは当然のことです。
証と漢方薬があっていなのは、効き目がないのでも、副作用なのでもなく
「誤治」
いわゆる診断ミスとか治療ミスということです。
自分の体質や身体の状態にぴったりの薬を飲めばとても効き目があります。
特に風邪には即効性がありますので、風邪の時には自分にぴったりの薬を飲んでみてくださいね。