呼吸器疾患の方
呼吸器とは、鼻腔から始まり、口腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、細気管支までを指しますが、気管や気管支に異常が生じた状態を呼吸器疾患といいます。呼吸器疾患には、慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支ぜんそくがあります。気管支と繋がり、酸素・二酸化炭素のガス交換の役割を果たしている肺の疾患には肺炎、肺結核、肺気腫、間質性肺炎、肺がんがあります。近年は大人の咳ぜんそくも多くなっており、もとは健康な呼吸器でも、生活習慣や生活環境によって、次第に呼吸器疾患を患っていく患者様が多いようです。
施術方法
- 内科治療として薬
- 運動(リハビリ)・予防
呼吸器疾患を改善させるために重要なことは、正しい呼吸法、いわゆる腹式呼吸と口すぼめ呼吸の取得です。呼吸器疾患の方は、呼吸が浅く、気道が細く塞がりやすい傾向にあります。新鮮な空気を取り込む力が弱いため、体内で酸素が循環せず、呼吸困難や息切れを起こします。たくさんの新鮮な空気を取り込むためには、正しい呼吸方法を習得し、一度の換気量を増加し、効率的な呼吸に変えていくことが必要となります。呼吸法が習得できれば、排痰も上手くなります。また、有酸素運動を取り入れることで、呼吸機能の維持や改善、体の筋力の維持に繋がります。具体的にはウォーキングですが、肺や心臓の状態によって負荷量に注意が必要ですので、専門の理学療法士のもとで行なってください。足腰をはじめ全身の筋肉を鍛えることで、心肺機能の改善を目指します。なお、呼吸器疾患を持つ人は、胸部の筋肉が硬くなる傾向があるため、呼吸筋のストレッチを行うことで楽に大きな呼吸ができるように導きます。