筋挫傷の方
準備運動をしっかりと行わないままスポーツをしたり、よそ見をして歩いたり走ったりしていると、思わぬところに衝突したり転んだりして痛い思いをすることがありますね。ただの筋違いだとか、軽い打ち身だとか考えていたのに、大きく腫れてきて慌ててしまった経験はありませんか?このような怪我の中で、皮下組織や筋肉、腱などに損傷を負ったものを挫傷といい、その中でも、筋肉に損傷を負ったものを「筋挫傷」といいます。ダメージの強さによっては、骨折や軟部組織の損傷・炎症を伴うこともあります。
主な症状は激しい痛みと腫れです。スポーツ選手などにも多いですが、好発部位は大腿前面です。損傷部位の周囲に腫れがみられ、皮膚が光沢を帯び、膨れ上がったような状態になります。腫れは受傷から数日で最大となり、その後徐々に軽減していきます。痛みにより歩行障害や運動制限が生じることもあります。
施術方法
- 運動(リハビリ)・予防
打った、ぶつかった、と思った時にはまずアイシングをすることが大切です。軽症の場合にはRICE処置、いわゆる、安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)により、数日で痛みや腫れが軽減します。
もともとスポーツ好きの方は、焦ってスポーツを再開したいでしょうが、筋肉は傷付いています。また、もとの筋肉の大きさや強さによって、負荷量の加減が必要です。適切な指導のもとでリハビリを行なってください。まずは痛みのない範囲で関節可動域を改善するリハビリテーションを行い、動きが正常に戻ればスクワットや痛みが出ない範囲で筋力強化、バランスなどの活動を開始し、日常生活やスポーツ現場への復帰を目指します。