糖尿病の方
太っている方に多いというイメージの糖尿病ですが、Ⅰ型とⅡ型に分かれています。Ⅰ型は若年層に多く、インスリン依存によって急激に発症します。Ⅱ型がよく知られている方の糖尿病で、生活習慣や遺伝的な要因によって、徐々に発症していきます。どちらも、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が異常に増えた状態です。本来は膵臓から出るホルモンであるインスリンによって血糖が一定の範囲におさまっているのですが、そのインスリンが分泌されない状態になっているために起こってしまうのです。
血糖値が何年間も高いままで放置されると、血管の損傷や、将来の心臓病の罹患、失明、腎不全、障害部位の切断といった合併症につながります。高血糖の症状は、喉が渇く、水をよく飲む、尿の回数が増える、味覚が鈍感になる、足に痺れやむくみが起こる、急に体重が減る・増える、疲れやすくなるなどで、著しく高い血糖はそれだけで昏睡(こんすい)などを起こすリスクもあります。
施術方法
- 食事
- 内科治療として薬
- 運動(リハビリ)・予防
糖尿病に効果的なリハビリは有酸素運動と筋力トレーニングです。有酸素運動は筋肉への血流が増えることで効率よくブドウ糖を摂り込み、結果としてインスリン効果が高まるため、血糖値は低下します。筋力トレーニングは筋肉が増えることでインスリンの効果を高めることになります。ただし、運動をやめてしまうとその効果は3日程度で失われていきますので継続した運動が必要です。また、体重・体力・筋力・その他の事由により、負荷のかかりすぎる運動を行うと症状を悪化させる可能性もありますので、専門的な知識を持った指導者のもとで行う必要があります。