脳出血の特徴
脳出血ってどんな病気?
脳卒中の中での脳出血の定義
脳の細胞が損傷したことによる疾患を「脳卒中」といいます。「脳卒中」の中で、血管が破れて起こる「頭蓋内出血」の内、脳の中の細い動脈が破れるのが「脳出血」です。
脳出血の内訳は高血圧性82%、その他16%、AVM(脳動静脈奇形)2%です。分類では被殻出血、視床出血、皮質下出血、小脳出血、橋出血があります。
脳卒中の種類
脳卒中の内訳
脳卒中は今後も増えていくことが
予想されている疾患です
かつては、死亡原因の第1位が「脳卒中」でしたが、今ではがん、心臓病に次いで第3位となっています。
ただ、「脳卒中」の発症が減少したわけではなく、「がん」や「心臓病」が増えてきただけで、「脳卒中」を発症する人も増えてきているのが事実です。早期発見や医療の進歩により、すぐに死に至る病気ではなくなってきましたが、「寝たきり」になる原因の3割ほどが「脳卒中」です。
食生活の欧米化、超高齢化社会、生活習慣病の増加など、様々な理由により、今後も増えていくことが予想されている疾患です。
脳出血について
脳出血の原因と症状
脳出血の原因
脳出血の原因は「高血圧」で、脳出血全体の8割を占め、高血圧性脳出血では、長期にわたって高血圧にさらされた脳血管が変性してもろくなり、破綻することで発症します。
比較的細い血管に起こることも特徴の一つです。
脳出血の症状
脳出血は通常、仕事中や運動時などの日中活動時に突然発症し、数分~数時間で急速に増悪します。症状は出血部位や量によって異なりますが、典型的な症状には、突然の頭痛や嘔吐があり、片麻痺や言語障害、意識障害を伴います。
脳出血発症後6時間以内は出血が拡大する危険が高く、厳重な血圧管理と観察が必要です。
出血の拡大や浮腫によって脳ヘルニアをきたし、外科治療を必要としたり、致命的となることもあります。
脳室やくも膜下腔を循環する髄液に血液が流れ込むと、髄液の循環が妨げられ、水頭症を合併することもあります。