作業療法士による施術
作業療法士(OT:Occupational therapist)は、高校卒業後に指定の学校で3年以上の修業を積んだ上で受験して得ることができる国家資格であり、その活動は病院はもちろん、福祉施設・介護施設・特別支援学校など幅広い範囲に及んでいます。身体または精神に障害のある方、病気や怪我の後遺症で身体が動かしにくい方、精神的なことが原因で身体を動かすことが出来ない方に対して、生活していくために必要な動作や、社会に適応するための能力の回復をめざしアプローチを行う、生きがい支援のスペシャリストといえます。日常の生活活動として、食事・料理・掃除の訓練や、レクリエーション・ゲーム・編み物などもアプローチ手段として取り入れています。作業療法士による施術は、おもに理学療法士によるリハビリで基本動作が回復した患者様に対して行われるほか、理学療法を続けても右手が動かないという場合には左手で日常動作が行えるように、両手が動かないという場合には口や足で日常生活が行えるように、足が動かない場合は車椅子に乗れるように、応用的・複合的な動作を可能とする訓練が専門のリハビリです。更に、社会復帰に向けた職業前訓練や、患者様の気持ちに寄り添ってリハビリを行う精神分野など、幅広い領域が対象となっています。