改善事例
CASE STUDY
脳卒中の後遺症へ徹底したリハビリ
「もう一度仕事で、人の役に立ちたい」
脳卒中の後遺症へ徹底した
リハビリ
「もう一度仕事で、人の役に立ちたい」
S様 男性 / 50代 / 脳出血
症状:脳出血左麻痺
発症からの期間:2年弱
発症前はどんな生活を送っていましたか?
カンボジアで、エンジニアとしての仕事に没頭していました。仕事は私にとって趣味のようなものでした。システムを開発し、それがお客様に喜んでいただけると、とても嬉しく感じました。
そんな日々の業務に加えて、趣味のバイクも楽しんでいました。友人と2~3時間かけてベトナムまで走ったり、バイクが好きなお客様とおいしいピザを求めて遠くまで出かけることもありました。
発症した当時のことを教えてください。
やはり海外での発症だったのでとても不安でしたが、日本に戻って半身が麻痺していることを知り、さらにショックを受けました。一時は絶望的な気持ちになって、飛び降りて楽になろうかと思ったくらいです。
発症してご苦労されたのはどんなことでしょうか?
脳の後遺症の影響で、病院にいる頃から自立した生活はほとんどできませんでした。ほとんど身体を動かすことができませんから、トイレに行くこともままなりませんでした。
また、最初は車椅子生活だったので、家に帰ってからも生活全般が大変でした。玄関の段差や屋内の階段などの昇降に苦労しましたし、お風呂は訪問看護師の方に入れてもらっていたので、好きな時に入れないのは不便でしたね。コロナの影響で制約が増えていたことも、その大変さに拍車をかけていたと思います。
何故当施設を選んで頂けたのでしょうか?
一番大きかったのは、スタッフのお人柄です。私は発症後ずっと、未来に対して自信をなくしていました。でもこちらのスタッフはとても真剣に考えてくれ、ここなら自分の悩みが解決するのではないかと期待を持てたんです。
また、自分がどんな目標を立てれば良いのか今ひとつ分からず、目標を持てなかったのですが、専門家の立場から適切な目標を立ててくれたのも決め手になりました。私と一緒に頑張ってくれる人がいるのは、とても心強かったです。
当施設に通い始めてどんな変化を感じていますか?
まず、身体面では、日中は装具を外し、サポーターを履いて歩くことができるようになりました。私にとって、これは大きな進歩でした。その過程では妻も自主トレやリハビリを促してくれるなど、積極的に支えてくれて、感謝しています。
また、身体面が改善すると共に、精神面でも少しずつ自信を持てるようになりました。今は、ゴールが近づいてきていると感じています。
元気になったらどんなことをしたいですか?
まず、自分の足で立ち、自分の力で仕事をすることが目標です。もう一度自立して歩いて、しっかり働いて、自分の力を人のために使いたい。仕事を通じて色んな人とつながっていくと、話す相手が増えて楽しいですからね。
そしていつか、ベトナム、中国、台湾に旅行に行きたいですね。
ご協力ありがとうございました。